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第二回 大豆ペプチドネット編集部が考える健食の未来
アメリカで拡大する“phood”
健康・機能性食品の勢いを真剣に考えてみる。
  日本では、まだ耳慣れない言葉ですが、アメリカではpharmaceuticalsとfoodをあわせた造語“phood”というジャンルが急速に拡大しています。正確には“phood”=pharmaceutical-benefit foodsの略でしょうけど、この“phood”という健康・機能性食品市場は、2007年にはなんと200億ドル(約2.1兆円)に達するという報告もされています。アメリカでは、割り切りが早いというか、食品そのものが単なるfoodからphoodに進化すべきだという意識があるみたいです。日常のエネルギーや栄養を補給するだけの食品が美味しさを極め、それをさらに体に良い健康機能を持ち合わせるべきだというような…。ですから日本のトクホよりも、もっとリーチのある言葉として浸透してきているようです。そして向こうでは日本のトクホ商品にも興味があるようで、特定保健用食品(Foods for Specific Health Use)は、略語で“FOSHU”として紹介されて、その開発技術に業界関係者の注目が集まっているとのこと。もともと、機能性食品は日本発のものですから、当然といえば当然であるわけですが、この“phood”とならんで“bepherage”という言葉もできていて、これもpharmaceuticalsとbeverageとあわせた造語で健康・機能性飲料を表現しているようです。 イメージ
イメージ  この“phood”の拡大と“bepherage”の加速で感心することは、メーカー発の考え方から出発しているのではなしに、消費者が飲食品を「健康的か、体にいいか」を基準に選び、それがダイレクトに売り上げに響き、メーカー側が対応せざるをえなくなっていることです。これによって商品パッケージのデザインやコピー表現も影響を受け、飲食製品のアピールの仕方に新たな潮流が生まれています。また、メーカー側の技術開発力も高度になって、これらの消費者ニーズに対応できるレベルになったことも大きいことは確かです。機能成分の抽出と食品への配合、しかもテイスティに製品化する技術力がともなって、新たな“phood”“bepherage”が誕生し続けています。
 日本と違って、どうしてもシリアルやミール系の比重が高い傾向にあり、パン食であるので、マーガリンやスプレッド、バターブレンドの製品が多いことも特徴ですが、栄養バーや粉末などの栄養補助食品の伸びが最も期待され、飲料の方では、豆乳、ボトルウォーター、珍しいところでは紅茶などが注目されています。牛乳では、日本でもそうですが、カルシウム、鉄、低脂肪や他の機能成分がプラスされたものへと変わってきています。
 これら“phood”“bepherage”の潮流が本物であることは、オリーブオイルの高人気が裏付けているような気がします。小手先の添加ではなしに、底流に流れているものは、本当に体にいい食品とは何かを探しているニーズです。オリーブオイルなどは目立った加工をしていない自然食品でありながら、体にいい機能がたくさんあることを再発見し、支持されているようです。特に欧米などではトランス脂肪酸への配慮が厳しいですから、肥満防止というよりも多角的に見てオリーブオイルが浮上しています。アメリカの料理番組を見ていますと、確かにオリーブオイルとハーブを多用しています。焼くためのオイルというよりも味を調えたり、栄養成分を吸収させるためのものであったり、子供用のパスタを作る時も盛りつける前にオリーブオイルをたっぷり馴染ませたりで、この傾向はTV番組でもはっきりとうかがえます。西洋料理のルーツをイタリアあたりとしますと、このオリーブオイルの流れはごく自然にうなづけます。新旧問わず、美味しく体にいいものを希求している流れがこの“phood”トレンドといえます。日本では、これにあたるのが大豆なのかもしれません。日本料理のルーツ的な存在、大豆。もちろん欧米でも大豆は注目されていますが、日本はより大豆と密着していた食風土です。日本の“phood”とは、まさしく今の大豆再発見の流れなのかという気がしてきました。
大豆ペプチドネット編集部